PRO-MENER 財布のオーダーメイド ②イメージに近い既製品を見ながらワガママを言う
PRO-MENERの池田さん作の、下の黒い二つ折りの財布を見て、Mさんはこの色でこの形!と即決しました。
さて、ここからどんな風にMさんの仕様にしましょうか、と話は進みます。
PRO-MENERの既製品の財布は、色々な場所にポケットが付いています。
ここはカード入れの裏。横から入ります。
こちらは小銭入れの裏。横から。
小銭入れの裏の上にもあります。
札入れの中にも8枚のカードが入るようになっています。
小銭入れの中にも2つのポケット。
もはやここまで来ると、秘密のからくりのようです。
もともとPRO-MENERの革小物は、池田さんが自分で使うためにデザインしたものでした。なのでこちらも池田さん仕様。小銭入れに鍵を入れておくので、どの財布にも鍵のポケットが付いています。
そんなにポケットは必要ない、薄くしてほしい、とMさんは言いました。
ですのでどんどん削って行きます。
……
せっかくオーダーメイドなのに、これでは普通に売ってるの財布の仕様では…...
フルオーダーでなくセミオーダーの範囲で革は表の革と裏の革と色を変えることも出来る、と提案しても、Mさんは普通の黒でいい、と、ワガママを言ってくれません。
Mさんは長いことクリエイティブディレクターをしています。デザインには厳しいはず。家具は必ず気に入ったものを買う、と言うのを聞いても、梅酒を和三盆で漬けた、と聞いても、一筋縄では行かない雰囲気を醸し出しています。
中の生地の色とステッチの色で、やっと少しMさんらしい個性が出てきました。
生地とステッチは赤。
黒と赤の組み合わせはお洒落です。