春のもさもさ
3月17日の話。
春が来た。
友人と千駄木を歩いていると、沈丁花の香りが広がった。
沈丁花の満開が、ちょうど確定申告の時期で、沈丁花の香りがすると確定申告しなきゃと思うんだよね、と話す。
桜の蕾はまだ固く、でも、あたりの石塀のそこここから緑の草が顔を出している。
こういう、塀の間の、春のもさもさ、好きなんだよね。
と話してから、「もさもさ」は無いよなあ、と反省する。
これから櫻明堂の記事を書いて行くのに、文章力と語彙力はどうしても必要なのに、これではどうしようもない。いい大人の女性が「もさもさ」って。句会にでも行けばセンスがよくなるか。
秋の金木犀は大学の新学期の始まりの香り。
銀木犀は中高の文化祭の香り。
香りは直接記憶と結びつく。
根の津でうどんを食べて根津駅で友人と別れる時、また沈丁花の香りがした。
「あ、確定申告の香りだ」
友人が言った。
あまりよろしくない記憶を残してしまったようで申し訳ない。
こちらは、1月18日にいただいたフラワーアレンジメント2つと桜…の残り。
葉が随分長いこと持つのには驚いた。今週末には花を買ってきて足そうかな。